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膠原病疾患

Connective Tissue Diseases

小野市黒川町 みさき内科リウマチ・関節炎クリニック膠原病疾患
About
Connective Tissue Diseases

膠原病疾患とは

自分で自分の身体を攻撃する病気

膠原病とは「膠(にかわ)」の「原因」の「病気」と記しますが、何も身体の中に膠が存在することで起こる病気ではありません。
膠原病を簡単に一言でいうと、「自分で自分の身体を攻撃する病気」が正解です。
本来、我々の身体の細胞らは、微生物(細菌、ウイルスなど)が体内に侵入した際に攻撃するよう生まれつき教育されていますが、何らかの拍子に自分で自分の大切な身体を攻撃するよう命令が出てしまい、自分の臓器を自分の細胞で蝕んでしまうのが膠原病です。
膠原病は標的とする臓器、病態により分類され、星の数ほどの種類が存在します。膠原病で最多の疾患は関節リウマチです。

膠原病疾患のイメージイラスト
関節リウマチは「自分で自分の関節を攻撃せよ」との命令が出され、手足の関節のみならず、一部を除いた全身の関節が自己の細胞により攻撃され、骨破壊・変形を容赦なく来す膠原病疾患です。
関節リウマチは決して手足の不具合のみならず、場合によっては自身の肺、皮膚、神経などもターゲットとなり、攻撃される場合もあります。
「リウマチ・膠原病疾患」と書かれるので、関節リウマチは膠原病ではないと思っていました・・・との質問もよく受けますが、非常に頻度の多い膠原病疾患のため、敢えて前に出して記載されています(ハンバーグ・洋食レストランの看板と同じイメージです)。膠原病疾患の中には脳・脊髄などの中枢神経を攻撃する疾患や、腎臓・肺をメインで攻撃する疾患も存在し、このような膠原病疾患は短期間で致命的な転帰を迎えるものもあります。
このような膠原病の存在を早期に見抜くのが、リウマチ・膠原病疾患の専門医の腕の見せどころです。
しかし、時代は令和であり、早期発見に有用な様々な検査ツールが発見され、診断に大きく寄与しています。
膠原病疾患の治療に関しては、自分で自分の身体を痛めつけているわけですから、「お前たち、自分たち同士だから仲良くしなさい!」と命令を下すお薬が必要となります。
すなわち、「戦わなくするお薬」となりますので免疫抑制剤が治療の要となります。昭和〜平成時代は免疫抑制剤としてステロイド製剤が主として使用されておりましたが副作用が非常に多く、安全性が懸念される両刃の剣として知られています。
現在では関節リウマチを皮切りに多くの疾患に生物学的製剤が保険適応となり、ステロイドが結果的に中止できる膠原病疾患が増えてきました。当院では多くの疾患においてステロイドフリーを目指し治療を進めております。
このステロイドフリーは、小児領域の膠原病疾患でも十分可能となっています。
Types of Connective Tissue Diseases

膠原病疾患一覧

・関節リウマチ ・全身性エリマトーデス ・全身性強皮症 ・シェーグレン症候群
・高安動脈炎
(大動脈炎症候群)
・結節性多発動脈炎 ・多発血管性肉芽腫症
(旧ヴェゲナ肉芽腫症)
・IgA血管炎
・ベーチェット病 ・成人発症スチル病 ・リウマチ性多発筋痛症 ・強直性脊椎炎
・再発性多発軟骨炎 ・IgG4関連疾患 ・若年性突発性関節炎 ・VEXAS症候群
・悪性関節リウマチ ・多発性筋炎・皮膚筋炎 ・混合性結合組織病 ・抗リン脂質抗体症候群
・巨細胞性動脈炎
(旧 側頭動脈炎)
・顕微鏡的多発血管炎 ・好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
(旧 チャーグストラウス症候群)
・クリオグロブリン血管炎
・サルコイドーシス ・肺高血圧症 ・RS3PE症候群 ・乾癬性関節炎
・SAPHO症候群 ・キャッスルマン病 ・家族性地中海熱 ・VEXAS症候群

代表的な膠原病疾患アイコン

Major Connective Tissue Diseases

代表的な膠原病疾患

全身性エリテマトーデス

(SLE)

Systemic Lupus Erythematosus

全身性エリテマトーデス(SLE)は、自己免疫の異常によって全身の多臓器に炎症を起こす病気です。

シェーグレン症候群

 

Sjögren’s Syndrome

シェーグレン症候群は、涙腺や唾液腺などの外分泌腺に炎症を起こし、「かわき」を中心にあらわれる自己免疫疾患です。

全身性強皮症

(SSc)

Systemic Sclerosis

全身性強皮症(SSc)は、皮膚を含めた全身の臓器が硬くなる線維化を特徴とする自己免疫疾患です。

多発性筋炎・皮膚筋炎

(PM/DM)

Polymyositis/Dermatomyositis

多発性筋炎(PM)と皮膚筋炎(DM)は、筋肉に炎症が起こり筋力低下を引き起こす自己免疫疾患です。

混合性結合組織病

(MCTD)

Mixed Connective Tissue Disease

混合性結合組織病(MCTD)は、全身性エリテマトーデス・全身性強皮症・多発性筋炎の症状が混在して現れる自己免疫疾患です。

血管炎症候群

 

Vasculitis Syndromes

血管炎症候群は自己免疫の機序にて自身の血管が攻撃される膠原病疾患です。大型血管炎、中型血管炎、小型〜微小血管炎に分類されます。

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